2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

カオス理論とフラクタル理論とバカボンの教え

“宇宙とはミクロでありマクロである” 小学生のときから生粋の宇宙好き (しかし残念ながら生粋の数学音痴) そんなド素人が 宇宙論とは関係のない 養老孟司氏の著書を読みながら何度も考える。 --------------------------- ★カ…

器用で不器用な男と不器用で器用な昭和の男/高倉健さん

(文化勲章受賞についてお母様にはなんと伝えましたか?という質問に対して) “あんまり言いたくありません。すいません” 高倉健 昨年文化勲章を受賞した高倉健さんのインタビューより。 個人から個人に伝えた「大切な言葉」は たやすく他の人に公開するもの…

映画「アリス」/ヤン・シュヴァンクマイエル

チェコの芸術家であり映像作家のヤン・シュヴァンクマイエル。シュルレアリストとしての活動でも名を馳せている。 ところで “シュルレアリスム” ってなんでしょう ド素人が僭越ながら想像すると・・・ダリのビローンとした時計のイメージ?ルネ・マグリット…

「鹿男あをによし」/万城目学

“さあ、神無月だ―-- 出番だよ、先生” 奈良を舞台にした 鹿と主人公の「おれ」が繰り広げる歴史ファンタジー。数ページ読み進めると あれ?何かと同じ匂いのする文体と登場人物。 神経衰弱、マドンナ、婆さん、堀田、美術教師・・・ 夏目漱石「坊ちゃん」への…

蟹とたはむる「一握の砂」/石川啄木

“東海の 小島の磯の 白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる” 石川啄木の代表作「一握の砂」の最初の一首。 この作品のぐっとくるポイントは “映像的なズーム感” と “蟹” だ。 “映像的ズーム感” は「東海の小島の・・・」と “の” つなぎで 広い場所から自分の手…

「スタンド・バイ・ミー」/スティーヴン・キング

“何にもまして重要だというものごとは、何にもまして口に出して言いにくいものだ。” 小説「スタンド・バイ・ミー」の 最初の一行。 一番伝えたいことは なかなか言葉にならないものだ。 自分の考えを100%他者に伝えるのは不可能だ。不可解だ。 しかし「スタ…